秋の寒暖差で体にはどんな変化が起こる?

冷えについて

内科・循環器内科

監修医師プロフィール

糖尿病内科・循環器・内分泌・内科疾患全般

井筒琢磨 医師

岩手医科大学医学部卒業後、仙台市立病院、江戸川病院を経て現在は岩手県立中央病院、孝仁病院 、美希病院勤務。

 秋の日中は暖かくても、朝晩になると急に気温が下がる日が増えてきます。こうした気温の変化に対応するため、私たちの体では体温を一定に保とうとする働きが活発になります。季節の変わり目に「なんとなく調子が悪い」と感じる背景には、この体温調節の負担も関係しています。

秋の寒暖差で体にはどんな変化が起こる?

 気温が下がると、体は大切な熱を逃がさないように皮膚の血管を収縮させます。その結果、手足など体の末端を流れる血液量が減り、冷えを感じやすくなることがあります。夏には気にならなかった手足の冷えを秋になって感じ始めるのも、こうした体の反応が一因です。

血管の収縮・拡張には自律神経が関わっている

 血管の収縮や拡張には、自律神経が深く関わっています。気温が変化すると、自律神経が血管の太さを調節し、皮膚から逃げる熱の量をコントロールします。寒暖差が大きい時期は、この調節が繰り返されるため気温やストレスなどで体の巡りにも変化が起こりやすくなります。

手足の冷えは“巡り”の変化を感じやすいサイン

 手や足は心臓から離れているため、気温による血流変化を感じやすい部位です。「朝だけ足先が冷たい」「夕方になると指先が冷える」といった変化を感じることもあります。秋になって冷えが気になり始めたら、気温に合わせた服装や体を動かす習慣を意識してみましょう。

年齢に限らず女性が秋に気をつけたい“冷え”の習慣

 9月はまだ暑い日も多く、夏と同じ服装や冷房環境で過ごしてしまいがちです。一方、朝晩は気温が下がるため、気づかないうちに足元やお腹まわりが冷えていることがあります。季節の変化に合わせて、服装や生活習慣を少しずつ秋仕様へ変えていきましょう。

日中の暑さに合わせた薄着のまま朝晩を過ごしていませんか?

 昼間は半袖で過ごせるほど暑くても、帰宅する時間には気温が大きく下がることがあります。薄着のまま長時間過ごすと、肩やお腹、足元などが冷えやすくなります。薄手のカーディガンやストールなど、気温に合わせて調整できる服装がおすすめです。

夏と同じ冷房設定にも注意

 残暑が続く9月、秋に入る10月は職場など室内で冷房を使う機会も少なくありません。外気温が下がっているのに夏と同じ設定で冷房を使い続けると、体を冷やしすぎることがあります。室温や自分の体感に合わせて調整し、特に足元を冷やしすぎないよう意識しましょう。

秋の寒暖差による“巡りの乱れ”を防ぐ血流ケア

 秋の血流ケアでは、冷えた体をただ温めるだけでなく、体温調節しやすい生活を整えることが大切です。適度に体を動かし、入浴や服装で冷えすぎを防ぐことで、血流を保ちやすくなります。毎日の生活の中で無理なく続けられる方法から取り入れてみましょう。

ウォーキングやストレッチで体を動かす

 筋肉を動かすと、血液を全身へ巡らせる働きをサポートできます。デスクワークが続く人は、こまめに立ち上がったり、ふくらはぎや肩まわりを動かしたりするのもおすすめです。涼しくなり始める秋は、ウォーキングなど軽い運動を始めやすい季節でもあります。

湯船につかって冷えた体をゆっくり温める

 夏はシャワーだけで済ませていた人も、気温が下がり始めたら湯船につかる習慣を取り入れてみましょう。温熱刺激によって血管が拡張すると、皮膚や筋肉への血流が増加します。熱すぎるお湯ではなく、無理なくリラックスできる入浴を意識することが大切です。

リカバリーウェアを休息時の血流ケアに取り入れる

 朝晩の冷え込みや冷房で体が冷えやすい時期は、就寝時や自宅で過ごす時間にリカバリーウェアを取り入れるのも一つの方法です。血行促進を目的とした一般医療機器のリカバリーウェアであれば、休息中の血流ケアをサポートする選択肢として活用できます。
 ただし、着用するだけに頼らず、上記のような適度な運動や入浴、服装による冷え対策とあわせて取り入れることが大切です。

秋の寒暖差には“冷やさない・動かす”血流ケアを(まとめ)

 秋は朝晩と日中の寒暖差によって、体温調節や血管の働きに変化が起こりやすい季節です。朝晩の冷えで血管が収縮すると、手足などへの血流が減り、冷えを感じることがあります。季節に合わせた服装・運動・入浴を意識し、体の巡りを整えていきましょう。

■監修医師から読者に向けて

 秋の冷えは、気温の低下に伴う血管収縮など、体温を保つための反応でも起こります。特に近年はこれまでの四季とは異なる気温のこともあり、リカバリーウェアの導入や適度な運動、入浴によるセルフケア十分な休息を取り入れ、内側・外側から対策を行いましょう。ただし、冷えが長く続く場合や、強いだるさ・息切れを伴う場合は、貧血や甲状腺の病気なども考え、医療機関に相談するのも選択肢かもしれません。

監修医師プロフィール

糖尿病内科・循環器・内分泌・内科疾患全般

井筒琢磨 医師

岩手医科大学医学部卒業後、仙台市立病院、江戸川病院を経て現在は岩手県立中央病院、孝仁病院 、美希病院勤務。

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