夏になると疲れが抜けない…そのだるさ、“血流不足”が関係しているかも

冷えについて

血行不良

産婦人科

監修医師プロフィール

産婦人科専門医 久保田産婦人科病院(産科・婦人科)

西野枝里菜 医師

東京大学理学部生物学科卒、東京大学薬学部薬科学専攻修士課程卒。名古屋大学医学部医学科卒後に研修を経て久保田産婦人科病院にて勤務。「世界まる見え!テレビ特捜部」監修。

夏になると、

「しっかり寝ても疲れが抜けない」

「朝から体が重い」

「冷房の効いた室内にいるとだるくなる」

と感じることはありませんか?

こうした夏の不調は、一般的に“夏バテ”として片付けられがちですが、実はその背景に「血流不足」が関係している可能性があります。この記事では、夏に疲れが抜けにくくなる原因と血流との関係、さらに毎日の生活で取り入れやすい血流ケアについて解説します。

夏になると「なんとなくだるい」が続いていませんか?

 夏になると、しっかり休んでいるはずなのに疲れが抜けないと感じる人は少なくありません。特に35歳前後の女性は、冷房や生活リズムの乱れの影響を受けやすく、“なんとなく不調”が続きやすい時期です。まずは、夏に起こりやすいだるさの特徴について見ていきましょう。

35歳前後の女性が夏に不調を感じやすい理由

 30代後半は、仕事や家庭など生活環境の変化が重なりやすい年代です。さらに、睡眠不足やストレス、冷房による冷えなども加わり、体調管理が難しくなることがあります。その結果、“なんとなく不調”を感じやすくなる人も少なくありません。

朝から疲れている…夏に増えやすい“慢性的なだるさ”とは

 夏は暑さによる体力消耗だけでなく、室内外の温度差によって体に負担がかかりやすい季節です。十分に寝たつもりでも疲れが抜けず、朝から体が重く感じることがあります。こうした慢性的なだるさは、夏特有の体調変化の一つと考えられています。

その疲れ、“夏バテ”ではなく血流不足が関係しているかもしれません

 夏のだるさというと「夏バテ」をイメージしがちですが、実は血流の低下が関係している場合もあります。血液は全身へ酸素や栄養を運ぶ役割を担っており、巡りが悪くなると疲労感につながることがあります。

血流が低下すると体にどんな変化が起こる?

 血流が低下すると、体の隅々まで酸素や栄養が行き渡りにくくなります。その結果、疲れやすさや冷え、肩こりなどさまざまな不調が現れることがあります。特に末端の血流は、体調の変化を受けやすいとされています。

酸素や栄養が届きにくくなると疲れやすくなる理由

 私たちの体は、酸素や栄養を使ってエネルギーを作っています。血流が低下すると、細胞へ十分な酸素や栄養が届きにくくなり、疲労感につながる可能性があります。夏のだるさが長引く場合は、血流状態も意識してみることが大切です。

夏に血行不良が起こりやすくなる原因とは

 夏は汗をかくため血行が良くなりそうなイメージがありますが、実際には血流が低下しやすい要因も多い季節です。特に冷房や冷たい飲み物の影響には注意が必要です。

冷房による“隠れ冷え”に注意

 夏は外気温が高いため、自分では冷えている自覚を持ちにくい傾向があります。しかし、冷房の効いた室内に長時間いることで、体の深部が冷えてしまうことがあります。こうした“隠れ冷え”は血流低下につながる可能性があります。

冷たい飲み物や運動不足も血流低下につながる

 冷房の他にも冷たい飲み物を摂りすぎると、内臓が冷えて体温調整に影響することがあります。また、暑さによって運動量が減ると筋肉を動かす機会が減り、血流も滞りやすくなります。夏こそ適度に体を動かすことが大切です。

夏のだるさと一緒に現れやすい“血流不足サイン”

 血流不足による不調は、だるさだけではありません。日常生活の中で見逃しやすいサインとして現れることもあります。

むくみ・冷え・肩こりがある人は要注意

 夕方になると足がむくむ、冷房で手足が冷える、肩こりが続く。こうした症状は血流低下が関係している可能性があります。特に女性は筋肉量が少ない傾向があり、血流の影響を受けやすいとされています。

夕方になると一気に疲れを感じるのはなぜ?

 日中に行動している方は疲労が蓄積すると、夕方以降に強いだるさを感じることがあります。特に血流が低下していると、疲労物質が蓄積しやすくなる可能性があります。夕方に体が重く感じる場合は、巡りの低下も一因かもしれません。

夏のだるさ対策は“血流ケア”がカギ

 夏の不調対策では、単に休むだけでなく、血流を意識した生活習慣を取り入れることも大切です。毎日の小さな積み重ねが、体調管理につながります。

体を冷やしすぎない生活習慣を意識する

 冷房の温度を下げすぎない、羽織り物を活用するなど、体を冷やしすぎない工夫が大切です。また、冷たいものばかりではなく温かい飲み物も取り入れることで、体の冷え対策につながります。

軽い運動や入浴で“巡り”を整える

 ウォーキングやストレッチなど軽い運動は、筋肉を動かして血流を促す効果が期待できます。また、シャワーだけで済ませず湯船につかることで、体が温まり巡りの改善につながる可能性があります。

レッグウォーマーやリカバリーウェアの着用

 オフィスや自宅など冷房中に足先を冷やさないレッグウォーマーや血流促進するリカバリーウェアを着用し血流が滞りにくい習慣も大事です。

医師から読者に向けて

暑さが増す時期は、室内外の温度差による自律神経の乱れや冷えに注意が必要です。熱中症にも備え、今から軽い運動を習慣化して体温調節機能を整えましょう。

監修医師プロフィール

産婦人科専門医 久保田産婦人科病院(産科・婦人科)

西野枝里菜 医師

東京大学理学部生物学科卒、東京大学薬学部薬科学専攻修士課程卒。名古屋大学医学部医学科卒後に研修を経て久保田産婦人科病院にて勤務。「世界まる見え!テレビ特捜部」監修。

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